NVivo・MAXQDA・ATLAS.ti への取り込み
SonaFact は、これらのソフトが読み込める形で文字起こしを書き出します。発言ごとに話者と時刻が付くので、テキストは録音とつながったままです。どのファイルを選び、どう取り込むかをソフトごとに説明します。
この手順は、各ソフトが公開している取り込みのヘルプ(2026年10月1日時点)に沿っています。すべてのバージョンですべての取り込みを試したわけではありません。表示が違う、取り込めないといった場合は support@sonafact.com までお知らせください。ファイルかこのページを直します。
メニューやボタンの名前は、各ソフトの英語版での表示どおりに記しています。日本語版では訳されていることがあります。
どのファイルを選ぶか
SonaFact で文字起こしを開き、「書き出し」をクリックします。研究用ソフト向けのファイルは、ほかの形式とは分けて並んでいます。
MAXQDA · ATLAS.ti
MAXQDA と ATLAS.ti 向けの Word ファイル(.qda.docx)。発言ごとに独立した段落で、話者名、コロン、本文、末尾にタイムスタンプが入ります。
MAXQDA · ATLAS.ti (VTT)
MAXQDA と ATLAS.ti 向けの WebVTT ファイル(.qda.vtt)。各キューに話者が入り、開始と終了の時刻も正確です。
NVivo (Windows)
Windows 版 NVivo 向けのテキストファイル(.nvivo.txt)。1発言1行で、時間範囲・話者・本文をタブで区切ります。
NVivo (Mac)
Mac 版 NVivo 向けのテキストファイル(.qda.txt)。段落は Word ファイルと同じです。
これらのファイルにはロゴも SonaFact の一行も入りません。余分な行があると、ソフトがそれを会話の一部として読み込んでしまうためです。
録音そのものも必要です。ソフトは文字起こしを音声と結びつけます。元のファイルを使うか、「書き出し」の隣にある「音声」ボタンで録音を MP3 としてダウンロードしてください。
MAXQDA
- SonaFact で「MAXQDA · ATLAS.ti」のファイルを書き出します。
- MAXQDA で
Import > Focus Group Transcriptsを選び、ファイルを指定します。話者ごとにコードができ、続く画面で話者をまとめたり色を選んだりできます。 - MAXQDA はタイムスタンプを認識し、録音を求めます。音声ファイルを選ぶと、タイムスタンプは本文から消え、文字起こしが録音と連動します。
話者をコードにしなくてよい場合は、代わりに Import > Transcripts を使います。名前は本文に残ります。
VTT ファイルは Import > Transcripts > From VTT files から取り込みます。MAXQDA のドキュメントによると話者を識別してタイムスタンプを入れますが、ファイル内での話者名の書き方は説明されていません。話者が取り込まれない場合は Word ファイルを使ってください。
ATLAS.ti
- SonaFact で「MAXQDA · ATLAS.ti」のファイルを書き出します。
- Windows では
Home > Add Documents > Import Transcript、Mac ではDocuments > Import Transcript…を選びます。ファイルと、それに対応する録音を指定します。 - 話者をコードにするには、ドキュメントに対して
Focus Group Codingを実行し、パターンname:を選びます。文の途中のコロン付きの語など、話者ではない一致はチェックを外してください。
ヒント:文字起こしと録音が同じ名前で同じフォルダにあれば、ATLAS.ti が録音を自動で入れてくれます。ダウンロードしたファイルの名前をそろえてください(例:interview-03.mp3 の隣に interview-03.docx)。
VTT ファイルでは、取り込み時に Code content with speakers にチェックを入れると、ATLAS.ti が各部分を話者でコード化します。ファイル内での話者名の書き方はドキュメントに書かれていないため、話者が取り込まれない場合は Word ファイルを使ってください。
ATLAS.ti Web:ATLAS.ti によると、Web 版は音声や動画と同期した文字起こしに対応していません。Word ファイルは、録音とのつながりのない通常のテキスト文書として追加できます。
NVivo (Windows)
- SonaFact で「NVivo (Windows)」のファイルを書き出します。
- 先に録音を NVivo のプロジェクトに取り込み、開いておきます。文字起こしは、プロジェクト内にある音声に追加されます。
EditタブでImport Rowsをクリックし、ファイルを選びます。Create one transcript row for eachをLine(Tab Delimited Line)にし、File includes header rowのチェックを外します。このファイルには見出し行がありません。- フィールドを割り当てます。
Field 1をTimespan、Field 2を新しく作るSpeakerというフィールド、Field 3をContentにして、取り込みます。
録音にすでに文字起こしがある場合、NVivo は置き換えずに、取り込んだ行を追加します。
NVivo (Mac)
- SonaFact で「NVivo (Mac)」のファイルを書き出します。Mac 版 NVivo が文字起こしを取り込めるのは .txt ファイルだけです。
- 先に録音をプロジェクトに取り込みます。次に
ImportタブでFiles > Transcript Rowsを選び、ファイルを指定します。 - NVivo は「: 」より前のテキストを
Speaker列に入れ、各段落の末尾のタイムスタンプを、その部分が終わる時刻として読みます。
これは録音にまだ文字起こしがない場合にだけ使えます。NVivo のヘルプは本文中のコロンも避けるよう勧めています。ある部分が違う列に入ったら、その中に「コロン+スペース」がないか確かめてください。
書き出す前に
先に話者に名前を付ける
SonaFact で話者の名前を、氏名や P01 のような参加者コードに変えておきます。ソフトはこの名前から話者コードを作ります。SonaFact では一度の変更ですべての箇所の名前が変わります。
名前にコロンを入れない
ソフトは名前のあとのコロンで話者を見分けます。そのため SonaFact は、話者名の中のコロンを空白に置き換えます。
研究方法が許すなら「ケバ取り」
ケバ取りをオンにすると、ファイルから「えー」「えっと」や言いよどみの繰り返しが除かれます。SonaFact 上の文字起こしは一語一句そのままなので、素起こしの版もいつでも書き出せます。
出典
この手順のもとにしたヘルプページ(2026年10月1日時点):
- MAXQDA:文字起こしの取り込み
- MAXQDA:フォーカスグループの文字起こしの取り込み
- NVivo(Windows):文字起こしの取り込み
- NVivo(Mac):文字起こしの取り込み
- ATLAS.ti:文字起こしの追加
- ATLAS.ti:フォーカスグループのデータのコード化
NVivo、MAXQDA、ATLAS.ti は各所有者の商標です。SonaFact はこれらの所有者と提携しておらず、推奨も受けていません。